「◯◯ちゃんは(私)さんに出会えて本当によかったですよ」
って一緒に働いている人に言ってもらって、本当にそうだったら、少しでもそうだったら、自分の人生全部「これでいいんだ」って言えるような気がした。
たった一人のそれだけなんだけど、大げさみたいなんだけど、そんな気がするのだ。
誰かの「居て良かった」になれたら、自分が今までやってきた失敗も、後悔も、未熟ではずかしかったことも、これで良かったのかいまだにわからない選択も、迷いながら暗闇の中フラフラ進んでいる今も、全部が報われるような気がする。
気がする、だけなんだけど。
誰かのための自分になるのは生き方として、自分自身のポリシーとして、あんまり美しくないと思っていて、美しくないのは嫌である。
滅私奉公して自分の人生失くすなんてやりたくない。やりたいことをやりたいようにやるんだ。
だってロックって死なないじゃないですか・・・って拳をかかげながら
今もずっと心のどこかでそう思っている。
ここは私が選んだ世界なんだもんだれにも邪魔させるものかってずっと思って、思いたがっている。
それはそれとして、
「居て良かった」になりたい。
役に立ちたい。
これってもしかして、愛・・・
感情をもってしまった人工知能みたいになった。
なにもわからないまま雰囲気で人生をやっている。
なんかわかんないけど愛があればねと思っている。
私が、あなたが、この予測不能なわけわからん世界を生きていけるかどうかなんて。
どんな力を身につけてないといけないかなんて、そんなんじゃやっていけないとかこれはやらなきゃいけないとか我慢とか努力とか義務とか。正しさとか。正しさを正しさとして振りかざす人間との戦い方とか。
心を、愛をなくさずに生きて行くに限る。
結局人間は心の生き物で、人の世をつくるのは神でもなければ鬼でもない。向こう三軒両隣に住むただの人である。世間とはあなたのことである。権力の中枢は空洞である。
何か莫大な現実という名の怪物に襲われているような気がしてしまうけど、社会という大きな大きな恐ろしいものに押しつぶされてしまう不安に駆られてしまうけど、結局スケープゴートに過ぎない。
人間は心の生き物で、心の中だけが世界なのである。
私は私としてこの場所で今この時を愛しているだけである。
ただひたすらに、誰かの「居て良かった」になりたい、いつかあなたの人生のエンドロールに名前をのせてほしい、そう願ってやさしくあたたかくって心をなくさないことに必死で毎日をもぐもぐしているだけである。
難しいことなんて怖いことなんてなにひとつないのだった。なーんだ。