弱さを知らない大人がきらい。人を見下す人間がきらい。何も見ず、何も聞かず、何も考えないままで簡単にわかったような口をきいて人の感覚や思考を決めつけてくる人間がきらい。正論を正論として振りかざす人間がきらい。
きらいきらいきらい。と思った1週間だった。
私が言われたんじゃなくて、私が大切にしている人間たち、子どもたちが私越しにそう言われたから、腹が立って涙が出そうになった。手も出るかとおもった。なぐるぞ。けんかするぞ。こん棒をもってこい。とげとげのこん棒を。
人をきらいになることが滅多にない。そう思ったんだね、そう感じちゃったんだね、ふーーん、としか思わないから。
何か納得いかないときは感情を排除して理論立てて具体的に伝えるようにしてるから。伝えて受け入れられなくても、まぁ私は伝えたし、他人が自分の思い通りに動くほうがおかしいし。それならそれで。
ってすん、と落ち着くから。
いったんきらいになったけど、でもまあそれもその人の感じ方だし、私やあの子たちにとってもそうであるようにその感じ方はその人だけのもので私が何か言う権利はないし、邪悪からは自分が立ち去ればいいだけだし、やっぱりいつものように、すん、ってなってる。
裏を返せば誰にも何にも期待してなくてつめたくさみしいのかもしれない。
でも、個人の価値観の尊重、尊敬、って少なくとも私は、それがあるほうが、すきなんだよな。
ないならないで、それでもいいよ。
やっぱきらいってうそだった。
安心安心。
きらいって、心のここんとこがカッサカサになるから、できるだけないほうがいいよな。
余計なものに足をとられず、のびやかにいこうって思う。
もう泣くな。もう泣くなよ、いいかね。
nu mai plunge nu mai plunge
-Tristan Tzara (トリスタン・ツァラ)