なみのりのはなし

気温の波が、変化の波が、どんどん押し寄せる季節。気分も体調も、波に揺られてどうも安定しない。

 

大人として生きていることについて、実感として、海に1人でぷかぷか浮いているイメージ。

島が点々とあって、どの島に上陸しようか、と。そこに永住するか別の島に移るか、自由に決めてよい。

とりあえず目の前に見えた島におりて暮らしてみる。

 

島に辿り着くまでに波にのまれておぼれてしまうこともあるし、上陸したはいいけどやっぱり思ってたのと違うこともあるし、別の島に移る労力や移動先の未知のリスクとこの島の居心地の悪さを天秤にかけて葛藤することもあるし。

 

海の中に居るときは孤独で、不安で、波にのまれて誰にも見えないで知られないでひとり沈んで行ってしまうんじゃなかろうかと。

 

波が来たときに、恐れて動けなくて黙ったままもみくちゃにされるのではなくて、サーフボードかまえて力込めてサッと乗ってみたらいいと思う。

ビッグウェーブ、その幸運にニヤリ笑って乗りこなしてしまいたい。

きっと高い波の上から、見たことない島が見えるんだろう。

風が凪いだら仰向けになって波間にただよい月夜を眺めてみるのも良いだろう。

 

海で、島で、たまたま出会えたみなさま、沈むことなく、押し寄せる波にひるむことなく、各自お気に入りの島に辿り着きましょう。

 

そこで会えたら、お互いを讃えて乾杯でもしましょうね。